失踪宣告の意味・手続き方法を解説

家出人が何年たっても見つからない時、家族は失踪宣告を考えることでしょう。行方不明のまま戸籍があっても、親が亡くなってしまうと相続問題がややこしくなります。戸籍がある=生きているという認識なので相続の対象となり、兄弟間で財産を分割したりする場合に捺印が必要となりますが、実際には連絡が取れないため成立しません。

 

そうなると、財産が手に入らなかったり、土地など売却できなかったりと相続が進まず困難な問題が起きます。ですので、ある一定時期が過ぎても生存がわからない身内がいる時は、裁判所を通じての失踪宣告をすることが良策と思います。

 

失踪宣告は、行方不明者の捜索願を警察署に届けているが、見つからない場合に裁判所に申し出て書類を提出し、裁判所で認められると官報で公示され、その後、承認が下り初めて役所に死亡届が出せ死亡と認められるのです。人が一人この世から葬られるのですから、ある程度の煩雑さは仕方ないですね。裁判所では申し立て書提出から数週間後呼び出しがあり、失踪時の様子を家族である申立人から聞き取り調査します。約2時間に亘り綿密に聞かれます。

 

そして、書類が裁判官の元で精査され、官報で名前が公示されます。これが何等かの形で見つかることへの最後の捜索となります。世間では家出人は数多くいて、蒸発という言葉がある通り、跡形もなく見つからないケースがほとんどです。もっとも見つかりたくない思いで家出するのでしょうから当然と言えば当然ですね。結婚していて伴侶が家出した場合、7年たっても帰ってこない場合に失踪宣告の手続きができるようですね。もし、死亡届提出後、家出人が帰ってきた場合は、取り消すことは可能です。

 

実際そういう例もあるようです。街でホームレスの姿を見る度、この人ももしや失踪宣告後、葬られている人なのだろうかと考えてしまいます。当人は、そうなることを望んでいるのでしょうか。ふるさとや家族や社会的な立場を捨てて、漂う人の心の闇はどこから来るのだろうかと心が痛みます。